とにかくわかりやすくロジカルシンキングを説明します:コツさえつかめば誰でもできる!

キャリア処世術

とにかくわかりやすくロジカルシンキングを説明します:コツさえつかめば誰でもできる!

ロジカルシンキングは、ビジネスシーンで非常に重要なスキルです。特に、キャリアの初期段階でこのスキルを身につけておくことは、将来のキャリアアップに大きく影響します。ロジカルに物事を考えられないと、年齢を重ねたときに「おじさんになってもロジカルに考えられないのか…」とバカにされてしまうかもしれません(本当にバカにされるシーンを何回も目にしています)。だからこそ、今のうちにしっかりと身につけておきましょう。

意識しなければ身につけることができない。しかし、ほんの少しだけ意識して日々を過ごすだけで身につくのがロジカルシンキングです。本記事では、誰でもできるロジカルシンキングの基本をわかりやすく解説します!


ロジカルシンキングとは

ロジカルシンキングとは、物事を筋道立てて考え、論理的に結論を導き出す思考法です。感情や直感に頼らず、客観的な事実やデータをもとに分析します。これにより、複雑な問題でも整理して理解しやすくなり、的確な解決策を見つけることができます。


ロジカルシンキングが役立つシーン

ロジカルシンキングは、さまざまな場面で活用できます。具体的にどのようなシチュエーションで役立つのかを見ていきましょう。

1. 問題解決の場面

業務上のトラブルや課題に直面したとき、原因を特定し、効果的な解決策を導き出すのに役立ちます。論理的に考えることで、感情的な判断を避け、最適なアプローチを選ぶことができます。

2. コミュニケーションの向上

上司や同僚に自分の考えやアイデアを伝える際、論理的な構成で説明することで、相手に納得してもらいやすくなります。プレゼンテーションや会議でも、説得力が増します。

3. 意思決定の迅速化

複数の選択肢から最適なものを選ぶ際、ロジカルシンキングを使って客観的に評価できます。これにより、意思決定のスピードと精度が向上します。

4. 交渉や説得の場面

取引先や顧客との交渉では、論理的な根拠をもとに提案を行うことで、信頼を得やすくなります。感情論ではなく、データや事実に基づく主張が効果的です。

5. 学習や自己啓発

新しい知識やスキルを身につける際、情報を体系的に整理することで、理解が深まります。効率的な学習方法としても有効です。

6. チームビルディング

チーム内での意見交換やブレインストーミングでも、ロジカルシンキングを活用することで建設的な議論が可能になります。お互いの意見を尊重しつつ、最良のアイデアを引き出すことができます。


覚えておくべき手法はこの4つだけ

ロジカルシンキングを効果的に使うためには、基本的な手法を理解しておくことが重要です。代表的な手法を4つ紹介します。これだけ覚えていれば大丈夫です。

1. 演繹法(えんえきほう)

一般的な原則やルールから、具体的な結論を導き出す方法です。

例:

  • 大前提:「すべての人間はミスをする」
  • 小前提:「私は人間である」
  • 結論:「だから私もミスをする可能性がある」

明確なルールや基準がある場合に有効で、論理の一貫性を保つことができます。

2. 帰納法(きのうほう)

個々の事例から共通点を見つけ出し、一般的な結論を導く手法です。

例:

  • 観察1:「A社の新商品がヒットした」
  • 観察2:「B社の新商品もヒットした」
  • 結論:「市場では新商品が求められているのではないか」

多くの事例を分析することで、全体的な傾向やパターンを把握できます。

3. アブダクション(仮説推論)

観察された結果から、最も可能性の高い原因を仮説として立てる思考法です。

例:

  • 現象:「売上が急激に伸びた」
  • 仮説:「新しいマーケティング施策が効果を発揮したのではないか」

不完全な情報からでも、最適な推測ができるため、問題発見の初期段階で役立ちます。

4. MECE(ミーシー:漏れなくダブりなく)

情報を整理する際に、「漏れなく、ダブりなく」分類する手法です。

例:

  • 売上向上の施策をMECEに整理
    • 新規顧客の獲得
    • 既存顧客のリピート率向上
    • 商品単価の引き上げ

これにより、検討漏れや重複を防ぎ、効率的な分析が可能になります。


ロジカルシンキングは習慣で身につく

「自分はロジカルシンキングが苦手だ」と感じている方も、日常生活で意識的に練習すれば自然と身につけることができます。

例えば、帰納法を使って次のように候補を導き出すことができます。

  • 以前、Aという日本酒が美味しいお店を喜んでいた
  • Bという日本酒が美味しいお店にも行きたいと言っていた
  • だから、Cという日本酒が美味しいお店も好きに違いない

また、MECEを使って「日本酒が美味しいお店」をリストアップし、その中から選ぶ方法もあります。

「なぜそれを選んだのか」を明確に説明できることこそ、ロジカルに考えられている証拠です。日常生活でこの習慣をつけると、ロジカルシンキングは自然と身についていきます。


まとめ

ロジカルシンキングは特別な才能ではなく、習慣化することで誰でも身につけられるスキルです。実は私自身、若い頃は直感に頼ることが多く、「自分は直感型の人間だ」と思っていました。しかし、少しずつ論理的に考える習慣をつけていった結果、数年後には周囲から「論理的な人だね」と評価されるようになりました。

思考パターンは後天的に変えることができます。思考の習慣を見直し、論理的に考える機会を増やすことで、誰でもロジカルシンキングを身につけられます。

基本的な手法を理解し、日常生活や仕事で意識的に活用することで、問題解決力やコミュニケーション能力が飛躍的に向上します。「なぜそれを選んだのか」を明確に説明できるようになると、あなたの提案や意見は一層説得力を増すでしょう。

ロジカルシンキングを活用して、あなたのキャリアをさらに充実させましょう。ぜひ今日から実践してみてください!

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